運動器リハ部設立経緯

患者さんのための理学療法を楽しむ仲間作り

運動器系理学療法の面白さは『患者が治る』ことに尽きる.しかも,それを論理的に治せた時の快感は何にも代え難い.しかし,『患者が治った』ではなく,『治した』と言えるまでには多くの論文を読んで,沢山の技術研修をして,一症例一症例を丁寧に考えて,何百という症例を蓄積することが必要になる.『なぜ治った?』『なぜ治らなかった?』『なぜ,この評価をした?』『なぜこの治療を選択した?』頭の中には『なぜ?』がたくさん浮かんでくる.この『なぜ?』との闘いに立ち向かい続けるには仲間がいる.幸い私には多くの仲間がいて,今もなお挫けそうになっても,リングに戻され,闘い続けることができている.理学療法士として臨床に出るということは,この闘いに挑むことのような気がする.そういった闘いの中に喜びを感じているセラピストは多いのではないだろうか?
2020年に発生したコロナショックは人と人とのリアルなコミュニケーションを分断しました.日々の臨床の終わりに,仲間としていたディスカッションができなくなり,勉強会や研修会でのリアルな交流が制限されました.そんな中,オンラインでの交流を仲間とする時間がたくさんでき,不思議と不安な気持ちが落ち着き,早くリングに上がりたくなりました.改めて私たちは仲間と支え合っていることを実感できました.
そこで,オンライン上での仲間とのつながりを強めるためにオンラインサロン『Shin’s Lab なぜ?を考える運動器リハ部』を設立することにしました.

部長  工藤 慎太郎